35ラボ/産後ラボ ママのための応援団

産後に起こる経験談や悩みを解決にむけて記事を作っています。ママの応援になれれば。

35(産後)ラボ

記事内に広告を含む場合があります

産後にテレビはダメ?ママと赤ちゃんへの影響と上手な付き合い方を解説│恐ろしい目の病気に注意

判断に迷う女性

産後に『テレビはできるだけ見ない方が良い』と言われたことはありませんか?

ですが、産後すぐで入院中の時は子供がいろいろな処置を受けていたり、保育器に入っていたりすると授乳の時以外は会えないし、実際、ヒマでヒマで・・かと言って体はボロボロで動き回ることもできませんし、そうなると『テレビを見るくらいしかやることがない』という状況も結構あるんですよね。

私も初めてこれを知った時は、正直どんな関係があるのかよくわからずに『ただの迷信じゃないの?』という程度に考えていました。

 

そこで今回は、そんな産後すぐの時にもテレビを見ちゃいけないと言われる理由と、どうすれば安全にテレビを見られるのか注意点を簡単にまとめました。

もし良かったら参考にしてみてください。

産後すぐはテレビやスマホは本当に禁止なの?

結論から言ってしまえば

産後すぐにテレビやスマホが禁止されているわけではない』ということになります。

ただし、これにはもちろん『但し書き』が付きます。

具体的には・・

  • 連続で3時間以上は見ないこと
  • テレビやスマホを見続けたら30分ほど休憩をはさむ
  • 休憩中は目を閉じ、蒸しタオルや冷やしたタオルでおさえる
  • スマホなら30cm、テレビなら2m以上離れてみる
  • 肩こりや首筋の痛み、目の乾燥やゴロゴロ感などを感じたらすぐに休憩をとる
  • 目薬は血管収縮剤を含んでいるものもあるので基本的には使わない
  • ポリフェノール類のアントシアニンやプロシアニジン、カロテノイド類のルテインやアスタキサンチンなどを摂る

このような、具体的な注意点を『自分の目の疲れ具合と相談しながら適宜行なう』というのが大切です。

産後に「テレビはダメ」と言われる理由とは?

「産後はテレビを控えたほうがいい」と聞いたことはありませんか? 実は、これは単に“目に悪い”というだけでなく、赤ちゃんとママ、どちらにも関わる理由があるんです。

出産直後のママの体は、まだ完全に回復しておらず、ホルモンバランスも不安定な状態。 そんな中で長時間テレビを見続けると、目や脳が刺激を受けて自律神経が乱れやすく、 「寝つけない」「疲れが取れない」といった不調につながることがあります。

さらに、赤ちゃんがいる環境では、テレビの音や光が常に流れていることで、 ママの注意が分散し、赤ちゃんとのアイコンタクトや声かけの時間が減る可能性も。 これは、赤ちゃんの安心感やコミュニケーションの発達に影響を与えることがあります。

 

また、テレビから流れる情報や映像は、産後のママにとって精神的なストレスを感じやすい刺激になることも。 ニュースや芸能情報などで気持ちが落ち込み、無意識に不安を増やしてしまうケースも少なくありません。

つまり「テレビがダメ」というよりも、心と体を休める時間を確保するために、テレビとの付き合い方を工夫することが大切なのです。


赤ちゃんへのテレビの影響とは?

赤ちゃんにとってテレビは、色や音があふれる“刺激のかたまり”。 大人にとって楽しい時間でも、赤ちゃんの発達段階では過剰刺激になることがあります。

月齢 影響・注意点
新生児〜3か月 視力がまだ未発達で、光や音の刺激に敏感。
テレビの光が睡眠リズムを乱すことがあるため、できるだけ静かな環境を。
4〜6か月 音や人の声に反応し始める時期。
テレビの音量が大きいと、驚いたり泣き出すこともあります。
7〜12か月 表情を認識するようになりますが、テレビの“平面的な映像”は理解が難しい時期。
ママやパパの「生の声」と笑顔のほうが赤ちゃんの安心につながります。
1歳〜2歳 言葉を覚える時期。
テレビを長時間見せると“聞く力・話す力”の発達に影響する可能性もあるため、1日30分以内を目安に。

📘 専門家の見解:
日本小児科学会では「2歳未満の子どもにはテレビや動画を控えること」を推奨しています。 もし見せる場合も、親子で一緒に見て、話しかけながら短時間にするのがポイントです。

赤ちゃんにとって一番の刺激は、何よりもママやパパの表情・声・スキンシップ。 テレビの代わりに「歌を歌う」「手遊びをする」「語りかける」などの時間を増やしてみると、 赤ちゃんの安心感と笑顔がぐんと増えますよ。

産後に目を使いすぎるとダメなのはなぜ?

産後に目を使い過ぎるのは危険と言われていますがその理由を知らないと『テレビやスマホが良くない』と言われても納得できませんよね。

 

その理由は、妊娠中から起こっているホルモンバランスの変化によって『目の周りの粘膜にむくみが残っているから』ということ。

この期間は目を使ってはいけないと言われる理由は、妊娠中にホルモンバランスの変化から『むくみ』があった状況から、お産で子宮内の羊水が一気に排出されて、赤ちゃんも元気に出てきていますから、水分を身体にたくわえておかなければいけない理由が途端になくなってしまったという状況なんです。

 

あまり驚かすような事は言いたくありませんが、食糧事情も悪く栄養も充分に補給デキなかった昭和初期や戦後すぐの頃には、産後に戦地に行かされた旦那さんの安否を確かめるため子供連れで役所に毎日通って細かい書類にハンコを押したり、目を通したりしているうちに『白内障や緑内障になってしまった方もいた』そうです。

さすがに今では、そんな状況ではありませんし、自分の身体が回復するまでの暇な時間がツライというだけなので『目を酷使しないという条件』を守って楽しく、テレビやスマホを使うようにしましょう。

緑内障・白内障ってどんな病気?

白内障や緑内障という病気は名前を聞いたことがあっても具体的にどんな病気か分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで簡単ながら、ここで緑内障と白内障の症状や主たる原因について触れてご説明します。

緑内障は、眼球の中にある硝子体(ガラス体とも言います)というゼリー状の物体がある一定の圧力(眼圧と言います)に保たれている状態が崩れてしまい、その圧力が極端に高くなってしまうことで視神経を圧迫して壊死を起こしたりすることで視野欠損(景色が欠けて見える)が起こる病気で、最悪の場合で失明するリスクがあります。

また、一度失明してしまうと現代医学では視神経の再生は難しく、回復はほぼ不可能とされています。

白内障は、毛様体という筋肉で厚みを調節することで『目のピント補正』を担当する水晶体が加齢や新陳代謝の効率低下で白く濁ってしまう病気です。景色が白く濁って見える病気で重度になると、極端に視力が落ちて失明に近い状態になるリスクがあります。

白内障は緑内障と違って、手術を受けることで水晶体の濁りを取り除くことができるので回復は可能ですが、手術費用も高くつきますし一度落ち込んだ視力が完全回復するわけではないのでやはり予防が大切であることは同じです。

また、こうした目の病気の予防は目薬で行う事は出来ません。先ほど登場した血管収縮剤などのリスクがある成分が使われている事もありますが、それらの成分が使われていない目薬では、目の粘膜を水分補給で守ってあげることしか出来ないためです。

これらの病気を予防するためには、目の粘膜を保護するための栄養であるビタミンA(水溶性のβカロテンが良い)やアントシアニンなどのポリフェノール類、ルテインやアスタキサンチンなどのカロテノイド類などの色素経営要素の摂取が効果的と言われています。

産後に目を使い過ぎてはいけないのはいつまで?

先ほども触れた通り、産後すぐの産褥期は身体に激変が起こっている最中です。

ですが、人間の身体は急激な変化にはついていけないようになっています。

実は産後すぐの時期は『おおよその目安では悪露の排出が終わって子宮復古が進んだと判断できる頃まで』は目を使い過ぎないように注意した方が良いでしょう。

また、その頃は母乳育児をする方にとっては授乳時の姿勢などとも絡んできますが、首筋や肩のコリ、背中の張りや痛みなども感じやすい時期でもあるので、お風呂に入る時にシャワーではなく湯船に入ってリラックスするなど『疲れによる産後ダメージの回復』を考えて行きましょう。

目の使い過ぎと産後の肥立ちの関係

実は私たちの目と言うのは、体の中で肝臓とつながりがあり非常に深い関係性にあります。

そのため、テレビの見すぎなどで目を使いすぎて目が疲れてしまうと、それに関連して肝臓も無駄に疲労してしまいます。

肝臓と言うのは、主にアルコールを解毒してくれる働きがある内臓で有名ですが、解毒してくれるのはアルコールだけでなく、その他疲労物質など様々な体内の毒素を解毒してくれる浄水場のような役割をしてくれます。

ですが、目を使いすぎてその関連で肝臓が疲れてしまうと、当然肝臓の働きも低下してしまいます。

そうすると体内の毒素を解毒する働きが低下してしまい、体内の疲労物質等がうまく取り除かれなくなってしまいます。

その結果として、休んでるのに疲れが取れなかったり、もっと悪化すると産後の肥立ちが遅れてしまったりするわけです。

 

体がうまく休まらない

先程の内容に関連することなのですが、私たち人間には自律神経と言うものがあり、それは大きく分けて交感神経と副交感神経の2つに分かれます。

それらは1日のサイクルの中で順番に登場してそれぞれの役割を果たしてくれるのですが、基本的に私たちが日中稼働している間は交感神経が活躍します

そして夕方過ぎあたりからだんだんと副交感神経に切り替わり、夜のリラックスモードへと変わっていきます。

なお、交感神経はスイッチの切り替えをするかのようにいきなりシャットダウンすることができずに、副交感神経に切り替わるまでに時間がかかってしまいます。

 

ここで話を戻しますが、夜のリラックスモードになっているときにテレビを見すぎてしまうと、次第に交感神経が活性化し始め脳が興奮状態になってしまいます。

そのため、本来であればリラックスモードが続いてそのまま睡眠状態に入りたいのに、なかなか寝付くことができないと言う状態になってしまいます。

仮に疲れ果てて眠れたとしても、脳内は興奮状態がしばらく続いているため、本当の意味での体を休める。ということができずに、疲れを引きずってしまう結果となってしまいます。

実際に寝る前にテレビやスマートフォンなどを見る習慣がある人と、そうでない人とでは寝付くまでに30分から1時間程度時間の差が出てくるようです。

人間が体を休める最も効果的な手段は睡眠です。

寝る前にテレビを見てしまうと、睡眠の質が低下してしまうため疲れが取れなかったり産後の肥立ちに悪影響が出てしまう。と言うわけです。

 

ネガティブな情報が入り精神状態をマイナスにする

テレビやスマートフォンはたくさんの情報を知るために有効な手段ではあります。

しかし、ときにはネガティブな情報も不意に入ってきますよね。

産後は女性ホルモンの変化も大きいため、いやでも精神状態が不安定になりやすい時期なんです。

そのため、ささいなネガティブな情報にも左右されやすく、心の状態がマイナスに傾きやすくなってしまうことがあるんです。

家族の為に頑張ってくれている旦那、生まれたばかりのいとおしい赤ちゃんの為にも、できればポジティブな心の状態を保っていたいですよね。

そういった意味でも、必要以上にテレビやスマートフォンなどからいろんな情報を仕入れすぎてしまうのは避けた方が良いと言われているんです。

もしも心当たりのある方は、その習慣を見直してみると良いかと思います。

ママたちの体験談

実際に「産後のテレビとの付き合い方」に悩んだママたちの声を紹介します。 無理に我慢するより、うまくバランスをとることで気持ちが楽になったケースも多いようです。

  • 「テレビが唯一のリフレッシュ時間でした」
    「授乳や夜泣きで寝不足だったので、昼間のドラマを見るのが楽しみでした。 笑ってリラックスする時間があったからこそ、育児も頑張れた気がします。」(30代・初産ママ)
  • 「つけっぱなしをやめたら赤ちゃんの寝つきが良くなった」
    「部屋を静かにしたら、赤ちゃんの寝るリズムが整いました。 今はお昼寝中に録画しておいた番組を楽しんでいます。」(20代・1児ママ)
  • 「夫と一緒にEテレを見るのが家族の時間に」
    「“いないいないばあっ!”を見ながら家族で笑う時間が増えました。 一緒に見るようにしたら、テレビが“悪者”ではなく“コミュニケーションのきっかけ”に変わりました。」(30代・共働きママ)
  • 「情報番組の見すぎで不安になってしまった」
    「産後うつ気味だった時期、ニュースを見て落ち込むことが多くて…。 テレビを少し控えたら、気持ちがずっと穏やかになりました。」(40代・2児ママ)
  • 「赤ちゃんと一緒に笑える番組を選ぶようにしています」
    「明るい音楽番組を一緒に見て手拍子をしたり、リズムに合わせて体を動かすと赤ちゃんも嬉しそう。 “共に楽しむ”スタイルが我が家には合っています。」(30代・初産ママ)

体験談をまとめると
テレビは産後ママにとって、ストレス解消にもなれば、疲労の原因にもなる“諸刃の剣”。 赤ちゃんとママ、どちらのペースも大切にしながら、「つけっぱなしにしない」「共に楽しむ」を意識するだけで、 ぐっと安心して付き合えるようになります。

どうしてもテレビを見たい!それでもダメ?

ここまで見てきた中で、テレビを見すぎてしまうことが良くない理由はなんとなくお分かりいただけたかと思います。

しかし、私もそうですが多くの現代人は毎日テレビを習慣があったと思います。

それがいきなり、子供を産んだからといっていきなりきっちり止めるなど簡単なことではありませんね。

その気持ちはよくわかります。

できるだけ見ないようにしたくても、どうしても大好きな番組があったりすることもあるでしょう。

そういった場合は、無理に我慢することがストレスになるくらいであれば、時間を決めてテレビを見るなどして工夫すれば特に問題はないでしょう。

スマートフォンについても、出産の報告や、どうしても連絡しなければいけない事がある場合もあるでしょう。

その時は必要最低限の事だけをしたり、こちらも時間を決めて行うなどして、臨機応変に対応していくのがベストではないかと思います。

 

産後のテレビは絶対だめ!ってじゃないけど臨機応変に

テレビをつける女性

テレビやスマートフォンなどを見続けることが、物理的に出産の体に良くないことがわかりましたね。

また、場合によってはネガティブな気持ちにさせられてしまうこともあるかと思います。

しかし、少し見た位で全てがダメになってしまう。なんて事はありませんので、その時の状態や状況に合わせて臨機応変に対応するのがベストです。

私自身も、出産して間もない頃、テレビを我慢するのが辛くて時間を決めてテレビを見ていたこともありましたし、中の良い友人やお世話になっている人に子供を産んで元気に過ごしていることを伝えたくて連絡したりしたこともありました。

私の場合は、それらをしても特に産後の肥立ちに悪影響が出たりする事はありませんでした。

過剰に目を使いすぎてしまうのは確かによくないかもしれませんが、絶対と言うわけではないので、深く考えすぎないことも大切かもしれませんね。