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産後の授乳中に点鼻薬を使って良いの?どれがダメでどれなら良い?

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産後の授乳中に点鼻薬を使いたくても怖くて使えない・・

市販の点鼻薬は使って良いのかどうか分からないから不安・・

また、そんなこと知らず気にしないで家にある点鼻薬を使ってたけど大丈夫?・・

このような悩みで困った事はありませんか?

今回のお話は『産後の授乳中に使える点鼻薬はあるの?』というテーマで詳しくご紹介して行きたいと思います。

点鼻薬にも種類がある?授乳中に注意が必要なのはこれ!

まずは、総合的な結論からご紹介したいと思います。

産後の授乳中も妊娠中も同じですが、基本的に点鼻薬は使って良いものと使ってはいけない種類のものがあるということです。

点鼻薬というのは皆さんご存じの通り、鼻の中が乾いたり鼻づまりがつらい時に使う『鼻の穴にシュッ!シュッ!』という具合で使うものです。

ただ単の空気が乾燥する秋から冬にかけての時期に鼻粘膜に程よく湿り気を与えることでムズムズする鼻のかゆみなどを抑える目的のもの。

そしてもうひとつは『抗アレルギー(ステロイド系)点鼻薬』というものです。こちらは『ヒスタミン』という身体の中で免疫機能の過剰反応で作られるアレルギー症状の発生につながる物質を抑える働きを持つ成分が含まれています。

この2つのタイプの点鼻薬で授乳中に避けた方が良いと言われているのは後者の方。

つまり抗アレルギー性点鼻薬は危険です。

それは『ステロイド』と呼ばれる成分が含まれているからなのですが、このステロイドというのは腎臓の上の部分にある副腎(ふくじん)という器官で作られる副腎皮質ホルモンの働きを使って免疫機能を強制的に抑える作用があり、副作用が数多く報告されています。

ステロイド系の医薬品の副作用は?母乳で赤ちゃんに伝わる?

ステロイド系の医薬品には、塗り薬や内服薬、点鼻薬、点眼薬などいろいろな使い方の薬がありますが、妊娠中の女性が継続的に使った場合に催奇形性(奇形児の赤ちゃんが生まれる危険性)があると言われています。

もちろん、産後の授乳中のママが使った場合は100%母乳に伝わってしまうわけではありませんが、赤ちゃんが将来的に免疫機能に異常をきたす危険性も指摘されています。

しかし、ステロイド系医薬品の副作用についてははっきりとした臨床データの積み重ねが不可能なので、どういった形で副作用が表れるのか分からない部分が大きいんです。

分かっていない部分が大きいからこそ避けなければならない薬のひとつがステロイド系の点鼻薬といえます。

もう一方の非ステロイド系の点鼻薬については薬用成分として配合されているものでは粘膜保護が目的の保湿成分が主成分なので母乳から伝わったとしても赤ちゃんにはまったく影響がないことが確認されており、こちらは安心できる点鼻薬と言って良いでしょう。

市販の点鼻薬を購入する場合の注意点は?

市販の点鼻薬を購入される場合は、特に授乳中のママや妊娠中のプレママの場合は『非ステロイド系の点鼻薬』を購入するべきです。

先ほどの段落でもご紹介しましたが、ステロイド系の点鼻薬には副腎皮質ホルモンの働きに影響を与えて免疫力を弱らせてしまうため、自分自身の身体にとっても良くありませんし、赤ちゃんにとっては言うまでもありません。

なので、ドラッグストアや薬局に点鼻薬を買いに行こうと思われた方は『非ステロイド系の点鼻薬』を購入することをおすすめします。

避けなければならない市販の点鼻薬はどれ?

産後の授乳中に避けるべき市販の点鼻薬を『マツモトキヨシのHP』からピックアップしたものをご紹介します。

  • 大正製薬・パブロン鼻炎アタックJ
  • 佐藤製薬・ナザールα AR0.1%
  • 第一三共ヘルスケア・エージ―ノーズアレルカットEX
  • タケダ・コールタイジン点鼻液α 15ml
  • グラクソ スミスクライン・コンタック鼻炎スプレー

ここでご紹介した点鼻薬は、成分名は個別に違っていても『基本的にステロイド系の点鼻薬』ですので、ドラッグストア、薬局で点鼻薬を探す場合に授乳中や妊娠中の女性は参考にしてみてください。

最終的には点鼻薬を使わなくても大丈夫になるのが理想

この段落では、今は点鼻薬でつらい症状をなんとか抑えるだけで必死という方にこそ意識して欲しい点をいくつかのポイントにまとめてご紹介したいと思います。

最終的に点鼻薬などの抗アレルギー薬に頼らなくても良くなるためには『根本的な対策として免疫力を強化することがベスト』と言えます。

そのためのポイントと言えるものは皆さんも良く聞いたことがあると思います。

  • 便秘や下痢の繰り返しなどの不調なお腹の調子を整えよう
  • 体温を下げないように注意しよう
  • お風呂はシャワーだけではなく湯船に浸かろう
  • 水分補給を積極的にしよう
  • ただし身体を冷やす飲み物のがぶ飲みは要注意
  • カフェイン、アルコール、香辛料などの刺激物はそこそこの量で控えめに
  • 睡眠不足に注意しよう(スマホの使い過ぎは要注意)

こういったポイントは普段の生活の中で身体を根本から疲れさせてダメージの蓄積と共に免疫力の低下を招いてしまいます。

そうなると、基本的に人間の身体は外部からの刺激物や雑菌に負けないように免疫力を常に働かせるようにできています。その免疫力が充分に働けない体内環境になってしまうと免疫力がこれ以上下がるのはマズイ・・という判断の脳がくだして免疫力を上げよう、維持しようという力が働いて過剰反応が起こります。

それがハウスダストアレルギーや花粉症などのアレルギーなんです。常に免疫力が充分に働く環境を保つことが点鼻薬に頼らなくても良い身体づくりなんですね。