息子が生後二か月位の時だったと思います。
突然、息子の顔に真っ赤な発疹が出て、顔を酷く痒がるようになりました。
とにかく掻きむしって大変で、すぐに病院に連れていくと、保湿クリームを塗って、お風呂の時も保湿力の高い入浴剤を使い、手にはミトンをつけ、爪はマメに切るようにと言われました。
その通り、実行してみたのですが、いっこうによくなりませんし、ある日、朝起きたらミトンが手から外れていて、顔が血だらけになっていて、もうベッドのシートにまで血が!!!
病院で助産婦さんに話したら、ブランケットで体を固定して眠らせるように・・・と言われ、可哀想だけど身動きでできないよう、ミイラのようにブランケットを巻きつけました。
ところが、夜気がついたら、ブランケットから手を出して、顔を掻いています!!!なので、そこからは私は夜中、息子の手を握って寝るようにしました。それしか思い浮かばなかったのです。
もう寝不足で頭がふらふら状態。それに、息子の顔の湿疹はどんどん悪化し、もう実家の母が「切られ紋次郎」という位にもう真っ赤な湿疹の上に、24時間息子の手を握っている訳にはいかないので、目を離したすきに掻いた後が”切られ紋次郎”のようなひっかき傷跡になっており、始終血がにじみ出て、見るも無残で、もう毎日泣きたくなる位に心配でした。
今、その時の写真を見ても、ビックリする壮絶な顔の状態でした。
そこで、助産婦さんにまた相談しに行ったら、病院のアレルギー科で検査したらどうか?と言われました。
乾燥が原因とかでなく、アレルギーからでは無いか?と。
夫は喘息持ちですし、私は重度の花粉症でしたので、「あり得るな・・・。」と思い、小児科のアレルギー科で検査してもらう予約をすぐに入れました。
検査の結果、やはりアレルギーからの発疹で、原因は牛乳でした!
もっと早く気がつくべきだったのですが、夫も牛乳アレルギーで飲むとノドが痒くなる体質で、私自身は5歳で体質改善するまで卵アレルギーだったのです。
(私は覚えてないのですが、母から聞いた事がありました。)
しかし、母乳なのに何故!?と思いきや、私が紅茶やシリアルなどに入れて飲んでいた牛乳が母乳から出ていて、それを息子が間接的に飲んでいたせいで、発疹が出ていたのです!
思いもよらない流れで息子に口に乳製品が入っており、それによってのアレルギー反応・・・ビックリでした。
その結果を得て、すぐに私は紅茶を飲んだり、シリアルを食べる時に豆乳を使うようにしました。
そして、乳製品一切を断ちました。
バター、マーガリンはデイリーフリーのものに変え、ヨーグルトも食べるのを止めて、ありとあらゆる食べ物は成分を調べて、少しでも乳精神が含まれているものは食べませんでした。
パスタソースのクリーム系、ケーキ、クッキーなど、とにかく普段全く意識しないで食べていましたが、普段好んで食べていた殆どのものに乳製品が使われていた事を思い知りました。
そして、私が乳製品を一切断ったと同時に、劇的に、まさに劇的としか言いようのないのですが、息子の顔から発疹がさっと消えたのです!
これには本当にまたビックリしたと同時に、ああ、私が原因だったんだ・・・、ごめんね、気がつかなくて、辛い思いさせて・・・と涙が出てきました。
それからはウソのように発疹は消え、傷もどんどん良くなり、あっという間に顔は綺麗になりました。
赤ちゃんは新陳代謝が活発だからでしょうか。本当にほっとしました。
ここまで劇的に良くなる位、牛乳アレルギーが酷かったという事なのですが、もっと重度の牛乳アレルギーの子供は、牛乳を触った手で触れても、牛乳を触った後洗って拭いたタオルに触れただけでも、牛乳に接触した包丁や食器、フォークやスプーンなどに触れただけでも、命にかかわるような発作が起きるというと聞きますから、そこまで酷くなくて良かったと思いました。
それから、母乳を一年三か月でストップした後は、離乳食も全部、デイリーフリー商品で作りました。
主に豆乳は本当に最高のお助け食品でした。
私自身は慣れるまでに時間がかかりましたが、息子は最初からその味しか分からないので、豆乳で作った食べ物もよく食べてくれました。
3~4歳になった頃、かなり免疫がついたかな・・・と少しだけ牛乳を飲ませてみたら、やはり一気にほっぺたが赤くなり、痒がったので、まだ無理だな・・・と。
でも、牛乳が入ったクッキーなどは食べても大丈夫のようで、牛乳を直接飲まない限りは大丈夫のようでした。
そこから幼稚園、小学校に入る頃にはヨーグルトがOKになり、中学に入った頃に牛乳を入れた紅茶を飲ませてみたら、大丈夫になっていて、ほとしました。
とはいえ、ずっと飲んできて無かったので、牛乳は嫌いなのですが。汗。
そんな息子も今は大学生になりました。
すくすく成長してくれて良かった・・・とこれを書いていて、昔を思い出して、感慨にふけりました。