ナッツ類は美肌や老化防止に役に立つとテレビでも紹介され、普段から意識して食べている方も多いと思います。
その中でも妊娠中や授乳中にいいと言われているアーモンドは、前回の記事においてもおやつには最適な食材と紹介しました。
今回はそんなアーモンドの効果をさらに注目されるようになった商品でもあるアーモンドミルクについて取り上げようと思います。
アーモンドが授乳中のおやつにいい理由というのは、お腹が減りやすい時期でも腹持ちがよく、乳腺炎の予防にもいいと言われているのがポイントでした。
栄養満点だと話題のアーモンドミルクは授乳中のママにはおすすめなの?
テレビでも雑誌でも取り上げられているアーモンドミルクは、栄養が豊富で母乳のために栄養バランスを意識しているママにはおすすめできるのでしょうか。
また、アーモンドミルクにはどのような効果があって、どんな商品が魅力的なのか、そして赤ちゃんにも飲ませて大丈夫なのかを具体的に見ていこうと思います。
アーモンドミルクってどんなもの?
アーモンドミルクというのは、アーモンドをすりつぶした植物性の飲み物です。
代替ミルクの一つとも言われているのですが、赤ちゃんに対してのところは後述するのでここでは置いておきますね。
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまうとか、苦手だという方でもおいしく飲めると評判のアーモンドミルクは、その栄養価から健康志向の方に注目されている飲み物の一つです。
健康に気を使っている方が飲みやすい牛乳や豆乳といった乳製品と比べられることが多いのですが、それらの商品より優れている点もあることから、コンビニやスーパーでも置かれるようになって、徐々に世間からの認知も広がっているため、毎日飲むようにしている方も増えてきましたね。
アーモンドミルクは牛乳や豆乳よりどこがいいの?
乳製品の中でも今注目を集めているアーモンドミルクは、牛乳、豆乳などよりもどこが優れているのでしょうか。
栄養面では効果の項目で説明するので、ここではその他のポイントを見ていきたいと思います。
牛乳、豆乳、アーモンドミルクを比べるのに、以下の3つのポイントで説明していきましょう。
- 消化のしやすさ
- コレステロール値を比較して
- カロリーはどうなっている?
最近では子供の牛乳離れがトピックに上がったりもしているのですが、牛乳でお腹を壊すのは牛乳を消化するための酵素が不足していることが理由のひとつに挙げられます。本来日本人は牛乳などが消化されにくい乳糖不耐症という方が多く、体質的にもあまりマッチしていないとわかってきました。
これは牛乳が動物性脂肪であるということもあるので、消化するためには体内で消化酵素の中でも牛乳を消化するための酵素でるラクターゼ、大腸の乳酸菌やビフィズス菌などの有用腸内細菌が不足していると、お腹がゴロゴロしたり、ガスがたまりやすいなどの深い症状が出やすいと言われています。
一方豆乳やアーモンドミルクは植物性脂肪であるため、消化吸収にかかる時間も短く、体に吸収しやすいことが大きなメリットとしてあげられると思います。
そしてコレステロール値に関してもあげていくと、牛乳は動物性脂肪なのでコレステロールが気になるという方も多いと思いますが、豆乳、アーモンドミルクは植物性脂肪なのでコレステロールは含みません。
カロリーに関しても、授乳中だけではなく女性は気になるかと思いますが、以下の表で示したようにアーモンドミルクは圧倒的にカロリーが低いのも魅力で、産後ダイエットにも向いているようですね。
ちなみに産後ダイエットは食欲が抑えられないという方も多いので、そういった場合はどうしたらいいのかというのも別ページで特集してみました。
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アーモンドミルクってどのくらい人気なの?
中にはアーモンドミルクが話題になっていること自体を知らなかったという方もおられるでしょう。
実際にアーモンドミルクはどのくらいの人気なのでしょうか。
アーモンドミルクの人気はアメリカを中心にスーパーフードなどの健康志向やセレブの間で美を保つためのドリンクとして人気になって、それが日本にも到来してモデルさんや芸能人の方も愛飲するようになり、インスタなどのSNSで一気に人気が爆発するように広がっていきました。
日本では2013年あたりに始まったアーモンドミルクブームは、後で紹介もするのですがブルーダイアモンドの「アーモンドブリーズ」、グリコの「アーモンド効果」など商品も増え、第3のミルクとしての認知度も上がっています。
一般的にこのようなブームは一時的なものが多いのですが、アーモンドミルクの市場はどんどん上がっているんです。
2014年には15億円に満たないものが2018年には50億円に届く勢いで市場は拡大を続けているんです。
これはアーモンドミルクの人気がどんどん上がっている証拠の一つになっていますよね。
(アーモンドミルク研究会参照)
アーモンドミルクはどんな商品があるの?
アーモンドミルクと言ってもスーパーやコンビニなどで販売されているのは各メーカーが飲みやすさやコスト、内容成分などを考えて作った商品で、それぞれ特徴もあるため、代表的なアーモンドミルク商品を見ていきたいと思います。
- アーモンド効果
- 濃いアーモンドミルク
- アーモンドブリーズ
みなさんが知っているのはこの3つのアーモンドミルク商品ではないでしょうか。すでに飲んだことがあるよという方も多いと思いますが、それぞれを軽く見ていきます。
アーモンド効果
グリコから販売されているアーモンド効果はテレビCMでも見たことがあると思いますが、砂糖不使用のアーモンド効果カロリーlightなど、種類も8種類の味があり、人気商品となっています。
濃いアーモンドミルク
濃いアーモンドミルクは筑波乳業の製品で、アーモンドの配合量濃度を高めて、濃いまろやかな味が特徴のアーモンドミルクです。 製品はアーモンドを約100粒使っていることが最大のポイントで、しっかりとした味わいがあります。その分カロリーも高めで、コストもかかっているためお値段も少し高めの設定になっています。
アーモンドブリーズ
カリフォルニア発のアーモンドブリーズは、アーモンドミルクの日本においての先駆者的存在で、日本だけではなく世界中で販売されている人気商品。 グリコのアーモンドミルクより全体的にカロリーも低く、あっさりとした飲みごたえで、
アーモンドミルクにはどんな効果が期待できるの?
栄養豊富なのがアーモンドミルクというイメージは多くの方が持っていると思いますが、実際にどのような成分による効果が期待できるのでしょうか。
- 高血圧の予防
- 便秘改善
- 動脈硬化の予防
- 妊娠中や授乳中の栄養補給など
高血圧の予防
アーモンドミルクには基本的にはコレステロールが含まれていないことと、必須脂肪酸の一つであるオレイン酸も含まれているため高血圧の予防や血中悪玉コレステロール値を下げる、老化防止などの効果が期待されています。
便秘改善
アーモンドミルクには食物繊維も含まれていて、アーモンドのままだと消化吸収に時間がかかったり消化吸収効率が悪かったりするのですが、アーモンドミルクは液体なので消化にも適しており、便秘に悩んでいる方にもおすすめできます。
動脈硬化の予防
食物繊維やビタミンE、葉酸、ビタミンB群など血液に関する栄養素も豊富で、動脈硬化の予防や血行をよくしたりすることで冷え性対策になったりもするため、アーモンドミルクは天然のサプリメントと呼ばれることもあります。
妊娠中や授乳中の栄養補給
カリウム、マグネシウム、カルシウム、葉酸、ビタミン群など妊娠中や授乳中に必要となる栄養補給としてはとても優れているのも見逃せないポイント。 牛乳に比べてもアレルギーが起こりにくいというのも特徴です。
妊娠中や授乳中にアーモンドミルクって飲んでもいいの?
これだけ多くの効果や注目すべき栄養価があるアーモンドミルクは妊娠中の妊婦さんや授乳中のママでも安心して飲むことができるのでしょうか。
やはり妊婦さんやママは、赤ちゃんに栄養を与えるのと、悪影響のあるものは避けなくてはならない点から、安全はどうしても重要になります。
結論としてはアーモンドミルクは妊婦さんや授乳中のママが飲んでも問題がありませんが、注意してほしい部分もあるということでした。
注意してほしい部分というのは、市販のアーモンドミルクには砂糖も多く含まれるものもあるし、ついおいしいと言って飲みすぎてカロリーの過剰摂取になる可能性も隠れているということです。
先程紹介した代表的なアーモンドミルク商品はそれぞれ砂糖不使用タイプなどがあるため購入する前にチェックするようにしましょう。
そして飲みすぎによるカロリーも気にするようにしましょう。
なんにでも言えるのですが、適量が一番いいということでもあります。
栄養満点なら赤ちゃんにもアーモンドミルクはおすすめ?
これだけ多くの栄養がアーモンドミルクに入っているのなら、赤ちゃんにもあげようかなと考えるのは自然なことだと思います。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは体の中で免疫もまだ完全に作られていないし、どんな食材でアレルギーになるかはわかりません。
最近の子供はアトピーをはじめとしたアレルギーを持っている子が多くなっているといううことが話題になっていますが、アレルギーはまだまだ解明されていない点が多く、様々な研究の中で多くの仮説が唱えられています。
アーモンドミルクに関してもアレルゲンになるから避けるほうがいいかもという意見と、様々な耐性をつけさせるために赤ちゃんにも飲ませたほうがいいのではという意見の賛否両論なんです。
海外を見ていくと、ヨーロッパではアーモンドミルクに関しては生後1年以内は避けるのが主流ということですが、内容としてもアレルギーの懸念です。
赤ちゃんに関してはアレルギーではないということが分かってから飲ませるというのが一番だと思います。