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【産後ウォーキング】体の回復と足に優しいシューズ選びガイド|毎日の一歩をもっと快適に

こんにちは!赤ちゃんとの生活が少し落ち着いてきて、「そろそろ体を動かしたいな」「外の空気を吸いながら気分転換したいな」と考えているママさんへ。

産後の運動として、ウォーキングは手軽に始めやすく、体への負担も比較的少ないため、多くのママにおすすめできる運動です。しかし、産後のウォーキングを快適に、そして安全に行うためには、足元をしっかり支えてくれるウォーキングシューズ選びがとても大切になります。

妊娠や出産を経て、ママの体、そして足元は以前とは変わっています。「普段履いているスニーカーで大丈夫かな?」と、疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、なぜ産後ママに合わせたウォーキングシューズ選びが大切なのか、そして毎日のウォーキングをもっと快適で安全なものにしてくれるシューズ選びのポイントを、あなたの心と体に寄り添いながら、分かりやすくお伝えします。特定のブランドや商品を紹介するのではなく、あなたの足と体、そしてウォーキングの目的に合った一足を見つけるための「選び方」に焦点を当てて解説します。

新しいシューズを味方につけて、無理なく、心地よく、産後のウォーキングを始めるためのヒントを見つけてくださいね。



なぜ産後ママはシューズ選びが大切なの?産後の体と足の変化

産後の体は、出産という大仕事から回復していく途中です。見た目には元に戻ったように見えても、体の中、特に足元には妊娠や出産の影響が残っていることがあります。

  • 足のサイズや形の変化: 妊娠中の体重増加やお腹の重み、そしてホルモン(リラキシンなど)の影響で、足のアーチが平らになったり(偏平足)、足の指が広がったりして、妊娠前よりも足のサイズが大きくなったり、幅が広くなったりすることがあります。この変化が、産後も完全に元に戻らない場合もあります。
  • 関節や靭帯の緩み: 妊娠中のホルモンの影響で全身の関節や靭帯が緩んでいますが、これは産後もしばらく残ることがあります。これにより、足首や膝などの関節が不安定になりやすい状態です。
  • 体幹(お腹周り)や骨盤底筋の筋力低下: 出産により体幹の筋肉が弱くなり、骨盤底筋もダメージを受けています。これにより、体の軸が不安定になり、歩く時の姿勢が崩れたり、足や膝への負担が増えたりする可能性があります。
  • 体重: 妊娠前の体重に戻っていない場合、歩く時の衝撃や、長時間歩いた時の足への負担が大きくなりやすくなります。

このような産後の体の状態を考慮せずに、体に合わないシューズを履いてウォーキングを続けると、足の疲れやすさ、靴擦れ、そして足首や膝、腰などを痛める原因となる可能性があります。産後の体に寄り添ったウォーキングシューズ選びが、快適に、そして安全に運動を継続するために非常に重要なのです。

産後ママ向け!ウォーキングシューズ選びのポイント(機能と特徴)

産後のウォーキングシューズ選びでは、毎日の歩行をサポートし、足や体への負担を軽減してくれる機能があるかどうかが鍵となります。以下のポイントに注目して選んでみましょう。

選び方のポイント なぜ産後ママに重要? 確認すべき機能・特徴
クッション性 歩く時の衝撃を和らげ、足首、膝、腰への負担を軽減します。体重が戻りきっていない場合にも特に重要です。 ・ミッドソール(靴底の白い部分)に適度な厚みと弾力性があるか。
・「クッション性」や「衝撃吸収」といった機能に言及されているか。
安定性・サポート性 靭帯が緩み関節が不安定になりがちな足元や、体幹の弱さによる体のブレを支え、まっすぐ安定した歩行をサポートします。 ・かかと部分がしっかりホールドされているか。
・靴底が適度な硬さで、安定感があるか。
・靴の底面が地面をしっかり捉え、グラつきにくいか。
フィット感 妊娠で変化した足の形に合っているか確認が必要です。合わないシューズは靴擦れや痛みの原因になります。 ・足の長さ、幅、甲の高さが合っているか。
・かかとが浮かないか、つま先に適度な余裕があるか(約0.5cm〜1cm程度)。
・シューレース(靴ひも)でしっかりと調整できるか。
・立った状態で、足指が自由に動かせるか。
屈曲性 歩く時に足指の付け根あたりで靴がしっかり曲がるか(蹴り出しやすいか)も大切です。 ・実際に手に持って、足指の付け根あたりで曲がるか確認する。硬すぎず、柔らかすぎないものがおすすめです。
通気性 快適にウォーキングするために、足が蒸れにくい素材かどうかも大切です。 ・アッパー(甲の部分)の素材がメッシュなど、通気性の良い素材か。

これらの機能をバランス良く備えたウォーキングシューズを選ぶことが、産後の体でのウォーキングを快適にするためのポイントです。専門店のスタッフに相談しながら、実際に履いてみて確認するのが一番良い方法です。

快適なウォーキングのためのその他の工夫

ウォーキングシューズ選びと合わせて、以下の点も意識すると、産後のウォーキングがもっと快適になります。

  • ウォーキングに適した靴下: 吸湿性・速乾性のある素材で、クッション性があるウォーキング用の靴下を履きましょう。靴擦れ予防にもなります。
  • 正しい姿勢を意識: 少しお腹を引き上げ、背筋を伸ばすイメージで歩きましょう。目線はまっすぐ前方に。
  • 水分補給: ウォーキング前と後に、水分補給をしっかり行いましょう。
  • 無理のないペースと時間: 最初は短い時間、ゆっくりとしたペースから始め、徐々に時間や距離、ペースを上げていきましょう。
  • ウォーキング前後のストレッチ: 特にふくらはぎや太もも、股関節周りを優しくストレッチすることで、筋肉をほぐし、怪我予防になります。

試着が何より大切!後悔しないための選び方プロセス

産後の足の変化を考慮すると、試し履きなしでシューズを購入するのは避けましょう。以下のポイントを参考に、後悔しないシューズ選びをしましょう。

  • 試着は午後〜夕方に: 一日の中で足が最もむくんでいる時間帯に試着すると、実際の足のサイズに近く、フィット感を正確に確認できます。
  • ウォーキング用の靴下を履いて試着: 普段ウォーキングをする際に履く予定の厚さの靴下を履いて試着しましょう。
  • 両足で試着し、必ず立って歩いてみる: 足を通したら、シューレースをしっかりと締めて、両足で立ち、店の中を少し歩いてみましょう。かかとが浮かないか、足指に窮屈感がないかなどを確認します。
  • 可能であれば階段の昇り降りなども試す: 段差での歩きやすさなども確認できると良いでしょう。
  • 専門店のスタッフに相談する: スポーツ用品店や靴屋さんには、シューズ選びの知識が豊富なスタッフがいます。産後であること、どんな目的でウォーキングをしたいかなどを伝え、相談してみましょう。足の測定をしてくれるお店もあります。

シューズを味方につけて、安全に運動を始めよう

あなたの足と体に合ったウォーキングシューズは、産後のウォーキングを快適で安全なものにしてくれる、心強い味方です。しかし、どんなに良いシューズを選んだとしても、最も大切なのは、ご自身の体の声を聞きながら、無理なく、段階的に運動を始めることです。

産後の体は回復途中です。ウォーキング中にお腹の張りや痛み、違和感などを感じたら、すぐに中止しましょう。最初は短時間から始め、徐々に慣らしていくことが、安全に運動を継続するための鍵です。

シューズはあくまで「道具」です。あなたの体という「主役」が、安全に、そして心地よく運動できることを一番に考えてくださいね。

 

産後の足元をさらにサポート!インソール(中敷き)の選び方と効果

産後、運動を始める際に選んだシューズを、さらにご自身の足と体の状態にフィットさせ、快適性と安全性を高めるために、**インソール(中敷き)**の活用を考えてみましょう。

インソールは、靴の中に入れることで、足の裏にかかる圧力を分散させたり、足のアーチをサポートしたり、足の骨格の並び(アライメント)を整えたり、衝撃を吸収したりする役割を果たします。

産後のママの足は、妊娠中の体の変化(体重増加、ホルモンの影響による靭帯の緩みなど)により、足のアーチが下がったり、足の幅が広がったり、関節が不安定になったりしやすい状態です。このような状態では、シューズ本来のインソールだけではサポートが十分でない場合もあります。

産後ママにおすすめ!インソールの種類と効果

産後の体の状態に合わせて、特におすすめできるインソールの種類とその効果をご紹介します。

インソールの種類 主な特徴と効果 産後ママにとってのメリット
サポートタイプ
(アーチサポート、
矯正タイプ)
・足のアーチ部分をしっかりと支える立体的な構造。
・かかと周りを安定させ、足の骨格の並びを整える。
・足裏全体の圧力分布を改善する。
・妊娠で下がった足のアーチをサポートし、足裏の疲れや痛みを軽減。
・不安定になりがちな足首や、それに繋がる膝、股関節、体幹の安定性を向上。
・正しい足の運び(重心移動)をサポートし、体の歪み予防にも。
クッションタイプ
(衝撃吸収タイプ)
・衝撃吸収材(ジェル、特殊フォームなど)が厚く使われている。
・着地時の衝撃を効果的に吸収する。
・ランニングやウォーキング時の、足、膝、腰といった関節への衝撃を大幅に軽減。
・特に体重がまだ戻りきっていない時期や、コンクリートなど硬い路面での運動時に有効。
・長時間の運動でも足が疲れにくくなる。
バランスタイプ ・サポートとクッション性を兼ね備えたタイプ。
・特定の部位だけでなく、足全体をバランス良くサポートする。
・産後の様々な足の悩みに対して、バランス良くアプローチしたい場合に適している。
・迷う場合は、このタイプから試してみるのも良い。

ご自身の足の状態(偏平足ぎみ、疲れやすい場所など)や、行う運動(ウォーキングかランニングか)、そしてシューズのタイプに合わせて、必要な機能を持つインソールを選びましょう。

インソールを選ぶ際のポイントと注意点

  • 必ずシューズに入れて試着する: インソール単体で良さそうでも、実際に履くシューズに入れてみないとフィット感は分かりません。必ず、履く予定のシューズに入れて試着しましょう。
  • 両足で試着し、歩いたり足踏みをしたりする: インソールを入れた状態で、両足で立ち、軽く歩いたり、足踏みをしたりして、違和感がないか、心地よいフィット感が得られるか確認しましょう。
  • 専門家に相談する: 足の専門的な知識を持つスタッフがいるスポーツ用品店や、足の外来がある整形外科、インソール専門店などで相談し、ご自身の足のアーチやバランスを見てもらい、最適なインソールを選んでもらうと、より効果的です。
  • 最初は短い時間から慣らす: 新しいインソールに足が慣れるまで、最初は短い時間から使用し、徐々に使用時間を長くしていくのがおすすめです。

インソールは、シューズの機能をさらに引き出し、産後の体の状態に合わせた最適な足元環境を作るための重要なアイテムです。あなたの足と体を優しくサポートしてくれる一足を見つけて、産後の運動をより快適に楽しんでくださいね。

まとめ:一歩ずつ、あなたのペースで、心地よいウォーキングを

産後の体は、出産を経て大きく変化しており、ウォーキングを始める際には、足元のサポートや安定性を考慮したシューズ選びが非常に重要です。妊娠で変化した足の形や、関節の緩み、体幹の弱さなどをサポートしてくれる、クッション性や安定性の高いウォーキングシューズを選びましょう。

そして、試着する際は、時間帯や靴下、そして実際に歩いてみて、フィット感をしっかり確認することが大切です。分からないことは、専門店のスタッフに遠慮なく相談しましょう。

新しいシューズを味方につけて、あなたの体の声を聞きながら、無理なく、一歩ずつ、産後のウォーキングを楽しんでくださいね。あなたのペースで、心地よい運動習慣を築いていけるよう、心から応援しています!

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