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【子供 怒らない教育】「怒りたくないのに、また…」自分を責めがちなママへ贈るメッセージ

こんにちは。35ラボ/産後ラボ編集部です。

「子供に怒ってばかりじゃダメだ」「もっと優しく、穏やかに接したい」そう思って、「怒らない教育」を心がけているママは、きっとたくさんいらっしゃいますよね。育児書を読んだり、情報を集めたりして、日々努力されていることと思います。

でも、現実は…?

 

子供のいたずら、何度言っても聞かない態度、きょうだいげんか、時間がない時のグズり…。疲れと焦り、そして積もり積もった小さな不満が爆発して、「ああっ、また怒っちゃった…!」と、後で自己嫌悪に陥る。

「怒らないって決めたのに、私ってダメな母親だ…」

そうやって、自分を責めてはいませんか? 大丈夫。あなたは一人じゃありませんし、決してダメな母親なんかじゃありません。

 

この記事では、「怒りたくないのに、ついつい怒ってしまう」と悩むママの気持ちに寄り添いながら、なぜ怒ってしまうのか、理想の「怒らない」子育てとはどんなものなのか、そしてそれでも「ついつい」怒ってしまった時に、どうすれば良いのかについて、一緒に考えていきたいと思います。

自分を責めすぎず、少しでも心が軽くなるヒントが見つかれば嬉しいです。



「怒りたくないのに、怒ってしまう…」頑張っているママの気持ち

「怒らない子育て」を目指しているのに、現実は難しい…。そのギャップに苦しんでいるママは、本当に大勢います。

  • 理想とのギャップにつらい: 「穏やかなママでいたい」という理想と、感情的に怒ってしまう現実の間に挟まれて、自分は親として失格なのではないかと悩む。
  • 「べき」「ねばならない」に縛られる: 「良い母親は怒らないべき」「感情的になるなんてダメだ」という考えに縛られ、自分を追い詰めてしまう。
  • 疲れと睡眠不足: 育児、家事、仕事…毎日休む間もなく、慢性的な睡眠不足と疲労で心身ともに余裕がない。
  • 子供の行動への困惑や焦り: 子供の危険な行動、公共の場での迷惑行為、何度言っても伝わらないことなどに、冷静に対応する心の余裕が持てず、反射的に怒ってしまう。
  • 自分自身の怒りのトリガー: 自分自身の育ってきた環境や、過去の経験などが影響し、特定の状況で強い怒りを感じやすい。

怒りたくないのに怒ってしまうのは、あなたの心が弱いからでも、愛情が足りないからでもありません。それは、あなたが毎日育児に真剣に向き合っていて、そして、心や体が頑張りすぎているサインでもあります。まずは、そんな頑張っている自分自身を認めてあげてください。

目指したい「怒らない」子育てってどんなもの?基本的な考え方

「怒らない子育て」は、「子供のわがままを全て許す」ことではありません。子供を感情的に、一方的に叱りつけるのではなく、子供を尊重しながら、社会のルールや大切なことを伝え、自分で考えて行動できるようサポートしていく関わり方と言えます。

  • 子供の行動の背景を考える: なぜ子供はその行動をしたのだろう? 何か伝えたいサインなのかな? と、子供の視点や気持ちに寄り添って考えてみる姿勢。
  • 「ダメ!」だけでなく、「なぜダメか」を分かりやすく伝える: 危険なことや悪いことには「ダメ」と伝えますが、それだけでなく、「なぜダメなのか」「どうすれば良いのか」を、子供の年齢に合わせた言葉で根気強く伝えます。
  • 「短い言葉で具体的に」伝える: ダラダラと長い説教ではなく、何をしてほしいのかを具体的で短い言葉で伝えます。
  • 子供の気持ちを受け止める(傾聴): 子供が怒りや悲しみを表現している時に、すぐに解決策を提示するのではなく、「〇〇だったんだね、つらかったね」と、まずはその気持ちに寄り添い、受け止める。
  • 肯定的な声かけを増やす: ダメなことを注意するだけでなく、できていることや良い行動に注目し、「ありがとう」「すごいね」といった肯定的な声かけを意識して増やす。
  • 親自身の心身の余裕を作る: 親が疲れていたり、ストレスを抱えていたりすると、どうしても感情的になりやすくなります。親自身が休息を取り、心穏やかに過ごせる工夫をすることが、怒らない子育ての土台となります。

これらは理想であり、常に完璧にできるわけではありません。少しずつ意識していくことが大切です。

それでも「ついつい」怒ってしまった時、どうすればいい?【立ち直り編】

頭では分かっている、怒らないように頑張っている。それでも、感情が抑えられず、「ついつい」怒鳴ってしまったり、感情的に叱ってしまったりすることは、育児中に誰にでも起こりうることです。そんな時、自分を責める気持ちでいっぱいになりますが、大丈夫。怒ってしまった後の対応も、親として大切な学びです。

怒ってしまった後に試してほしいステップをご紹介します。

  1. まずは自分自身が落ち着く:
    感情的になったままの状態で話し合っても、状況は悪化するだけです。「あ、怒りすぎたな」と感じたら、一度子供から少し離れ、深呼吸したり、顔を洗ったりして、まずは自分自身が冷静になる時間を取りましょう。子供にも「ママ、ちょっと頭を冷やしてくるね」などと伝えても良いでしょう。
  2. 子供に「ごめんね」を伝える:
    冷静になったら、子供の目を見て、「さっきは大きな声を出して(怖い顔をして)、ごめんね」と伝えましょう。子供の行動についてではなく、感情的に怒ってしまったこと、怖い思いをさせたかもしれないことについて謝ります。 親が完璧ではなく、謝る姿を見せることは、子供にとって大切な学びになります。
  3. なぜ怒ってしまったか、自分の気持ちを振り返る:
    なぜあんなに怒りがこみ上げたのだろう? その時、自分はどんな気持ちだった? 疲れていなかったかな? 他に何か嫌なことがあったかな? と、怒りのトリガーや自分の心身の状態を内省してみましょう。原因が分かれば、次への対策が見えてきます。
  4. 落ち着いてから、改めて子供に伝え直す:
    冷静になった後で、「さっき、〇〇(子供の行動)をした時にね、ママは△△(親の気持ち)と感じたんだよ。〇〇すると、☆☆(なぜダメなのか、結果どうなるのか)だから、これからは□□(どうしてほしいか)してくれると嬉しいな」のように、なぜその行動がダメだったのか、どうしてほしかったのかを、子供に伝わりやすい言葉で、穏やかに伝え直します。
  5. 次に同じ状況になった時の対応を考える:
    「次にもし同じことが起きたら、どうすれば感情的にならずに子供に伝えられるだろう?」「他の対応方法はなかったかな?」と、次に活かすための対応策を考えてみましょう。
  6. 自分自身を責めすぎない:
    「また怒ってしまった…」と自己嫌悪に陥りすぎるのは、ママ自身の心にとって良くありません。怒ってしまったことを反省することは大切ですが、それ以上に、冷静になった後で子供に謝れたこと、振り返りができたことなど、「できたこと」に目を向け、頑張っている自分を認めてあげてください。 完璧な親はいません。怒ってしまっても、その後の対応でリカバリーすることは十分可能です。

怒ってしまった経験を、自己嫌悪で終わらせるのではなく、子供との関係をより良くするための学びの機会に変えていきましょう。

怒りの感情とうまく付き合うために(普段からの心がけ)

「怒らない」親になるのは難しくても、「怒りの感情とうまく付き合う」ことは可能です。普段からの心がけで、怒りの感情をコントロールし、より穏やかに育児ができるように目指しましょう。

  • 親自身の心身の余裕を作ることを最優先にする:
    これが何よりも大切です。睡眠時間を確保する、一人でリラックスできる時間を作る、美味しいものを食べる、誰かに話を聞いてもらう、といった形で、意識的に心身の回復とリフレッシュを図りましょう。
  • 怒りのトリガーを知る:
    どんな時に怒りを感じやすいか、自分の怒りのパターンを知ることで、感情的になる前に対処しやすくなります。「あ、今、私は怒りそうだな」と気づくことが第一歩です。
  • 周りのサポートを積極的に借りる:
    パートナーや家族、友人、自治体のサポートなど、頼れるもの・人には遠慮なく頼り、物理的・精神的な負担を減らしましょう。
  • 「ま、いっか」のハードルを下げる:
    育児も家事も、全てを完璧にこなそうとすると、無理が生じ、イライラしやすくなります。「このくらいなら大丈夫」「今日はここまででOK」と、自分にも子供にも寛容になりましょう。
  • 子供とのコミュニケーション方法を学ぶ:
    一方的に指示するのではなく、子供の気持ちを聞く、選択肢を与える、肯定的な言葉を選ぶなど、子供との効果的なコミュニケーション方法を学ぶことも、怒りを減らす助けになります。
  • 怒りの感情表現の練習をする:
    子供に「怒っている」という感情を伝えることは必要ですが、怒鳴る以外の方法で伝える練習をします(例:「ママは今、悲しいな」「〇〇してくれると、ママは嬉しいな」)。

怒りの感情は誰にでもある自然なものです。その感情を否定するのではなく、その感情にどう対処するか、どう表現するかを学んでいくことが大切です。

まとめ:「怒らない」ではなく「学び続ける」親を目指そう

「子供に怒らない」という理想は素晴らしいものですが、育児は予測不能なことの連続であり、親も人間ですから、感情的になってしまうことはあります。「怒らない」ことだけに囚われすぎると、自分を責め続けて苦しくなってしまいます。

大切なのは、「怒らない完璧な親」を目指すことではなく、「怒ってしまった時にどうリカバリーするかを学び続ける親」を目指すことではないでしょうか。怒ってしまった自分を責めすぎず、その後の対応で、子供との信頼関係を修復し、より良いコミュニケーション方法を学んでいく。

怒ってしまった後で、子供に謝り、落ち着いて話し合い、自分の言動を振り返る姿を見せることは、子供にとっても、「人は感情的になることもあるけれど、その後で冷静になって謝り、分かり合うことができるんだ」という大切な学びになります。

完璧な親なんていません。怒ってしまう日があっても大丈夫。その経験を、あなたと子供が共に成長していくための機会に変えていきましょう。

頑張りすぎているあなたの心と体が、少しでも楽になり、お子さんとの毎日を笑顔で過ごせることを心から願っています。心から応援しています!

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