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幼児絵本どうぞどうぞ│小さなころから優しさを育もう

どうぞどうぞって普段皆さんはどのくらい使っていますか?


意味としては誰かに何かを譲るときなど使う言葉なのですが、電車の中で妊婦さんや高齢者の方へ席を譲ったり、コンビニなどで会計をしようと並んでいたら急いでいるような方がいて順番を譲る。ママ友が遊びに来てその子に自分の子供のおもちゃを貸したりする際など様々なシーンにおいて使われている言葉。

決してダチョウ倶楽部のネタではありませんw

 

譲り合いの精神を反映するような言葉はとても日本人らしく、やさしい気持ちを育むため子供にもたくさん使って欲しい言葉でもあります。

そこで今回取り上げたい絵本は、幼児絵本の「どうぞどうぞ」です。
幼児は繰り返しの言葉に興味を持ちやすく、それが誰かに何かをあげるというような行為が伴うことでパパやママだけではなく、おじいちゃん、おばあちゃんにも何かをあげながらどうぞどうぞと声をかけやすいというのもおすすめしたい理由でもあります。

 

どうぞどうぞってどんな絵本?

絵本どうぞどうぞの表紙

作:こさか まさみ
絵: 山内 彩子
出版:福音館書店
発刊日:2019年03月01日

自分の畑で出来た苺をどうぞどうぞとみんなにわけてあげていたねずみさん。ふと気が付くと苺はたったのひとつに・・・。みんなにわけてあげたことを後悔し始めたねずみさん。するとおうちのドアをたたく音が・・・

 

どうぞどうぞを読み聞かせした方の口コミ

きつねさんに苺を分けてあげるねずみさん

『どうぞどうぞ』は「どうぞ」の一言が生み出す様々な感情を、分かりやすく表しているおはなしです。
ねずみさんの家の庭にたくさんのいちごが実ります。一人では食べきれないと考えたねずみさんは、お友だちにいちごをおすそ分けすることを思いつき、お知らせを書きます。そのお知らせを見たうさぎさん、きつねさん、くまさんが「いちごを少しくださいな。」とねずみさんのところへ尋ねにきます。汗をかきかき一生懸命庭仕事をしながら、「どうぞどうぞ!」とお友だちにいちごを持って行くように言うねずみさん。仕事を終えて、楽しみにしていたいちごを収穫しようとして驚きます。

 

山のように実っていたいちごの姿はどこにも無く、そこにほ小さないちごがたった一粒残っているだけでした。

 

ねずみさんは、お友だちにいちごををおすそ分けしなければ良かったと落ち込みます。そうすればおいしそうないちごをたくさん食べることができたのに、としょんぼりしながらお茶の準備をするのです。

 

そこへお客さんがやってきます。それはいちごを分けてあげたお友だちでした。最後のいちごまで食べられたくないととっさに思ったねずみさん、いちごを自分の背後に隠してしまいます。しかしお友だちはいちごを分けてくれたお礼に、それぞれいちごのおやつを作って一緒に食べようと持ってきてくれたのです。ねずみさんはお友だちのためにおいしいお茶を淹れ、みんなで楽しくいちごのおやつを食べるのでした。


作者のこさかまさみさんは、「どうぞどうぞ」と言うものの後から「あんなにどうぞって言わなければ良かった。」とちょっと後悔することがあり、その時の気持ちを膨らませてこのおはなしを書いたそうです。

 

このおはなしを読んでいると、ねずみさんの気持ちに共感できるところがたくさん出てきます。みんなで分けようという思いから「どうぞ」をするものの、自分の手元に残る分が少なくなってしまうと大人でもちょっとがっかりするものです。いちごを食べることを楽しみに、その日の仕事を一生懸命やっていたねずみさん。仕事を終えて振り返った時の驚いた表情と、しょんぼりしながらお茶の準備をするねずみさんの気持ちを想像すると、こちらまで悲しい気持ちになります。


児童センターなどで子供を遊ばせていると、ほかの子と遊びたいおもちゃが一緒になることがよく起こります。自分の子供に「おもちゃ、どうぞしてあげたら?」とつい言ってしまいます。なかなかどうぞごできない子供に、「どうしてできないのかな。」と思ってしまうことがありました。

 

しかしこのおはなしを読んで、大人の自分でもどうぞをした後で後悔することがあるのに、遊び始めたばかりのおもちゃを他の子に譲るのは難しいことだろうなと改めて気づかされました。しょんぼりするねずみさんの元へ、お友だちがどうぞと分けてもらったいちごを使っておやつを作ってやってくるシーンは、子供へ「どうぞ」のいい面を説明するのに役立つ内容になっています。言い表すことが難しい感情を、子供に分かりやすく説明することができるので、こどもに是非読んであげて欲しい一冊です。

 

どうぞどうぞのまとめ


まだまだ言葉を覚えるのには発展途中の子供でも、使うととても可愛らしくやさしい気持ちになれる言葉でもある「どうぞどうぞ」。
小さなお手手でその辺にあったものをつかんで「どうぞどうぞ」とくれたりしたら、可愛くて抱きしめてあげたくなっちゃいますよね。

 

 

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